今週(2026年8月31日〜9月6日)は、全国各地での新醸造所オープンが続いたほか、英国の権威ある品評会で日本のクラフトビールが世界最高位に輝くという快挙が伝えられました。秋のビアシーズンを前に、フェスやイベント情報も続々と解禁されています。今週のクラフトビールニュースをカテゴリ別にまとめてお届けします。
- 今週のトピックス一覧
- 新ブルワリー・出店
- 新商品・限定醸造
- ビアフェス・イベント
- クラフトビアグランプリ2026が東京・錦糸公園で開催(9/4〜6)
- エスコンフィールド「そらとしば」で秋の麦酒祭(9/12〜13)
- たましん主催の「MERCADO RICO CRAFT BEER」が立川で開催(9/12)
- 神奈川14ブルワリーが川崎に集結——音楽×ストリートカルチャーとのコラボ(9/19〜20)
- 四国4県8ブルワリーのビールが高知に集結——BRAVE&BRAW期間限定開催
- 甲府駅北口でオクトーバーフェスト——ドイツ6醸造所のビールを堪能
- サントリー京都ビール工場が月1回限定の夜間ツアーを開催
- 新潟・アオーレ長岡でビール飲み比べイベント(〜9/6)
- 三宮センター街でクラフトビールイベント——兵庫県内ブルワリーとキッチンカーが出店
- 栃木市で「蔵フト麦酒ウォーク」——街歩きとビールを組み合わせた体験型イベント(〜9/6)
- 業界トレンド
- 今週の注目まとめ
- 関連記事
今週のトピックス一覧
| カテゴリ | 主なニュース | 件数 |
|---|---|---|
| 新ブルワリー・出店 | 宮城・栗原に初の地ビール醸造所、千葉・南房総に新醸造所、南魚沼にジビエ×クラフトビール新拠点 | 4件 |
| 新商品・限定醸造 | カギヤブルワリー初の缶製品、秋限定「アップルパイのブラウンエール」、Brut IPA新発売ほか | 4件 |
| ビアフェス・イベント | 錦糸公園でクラフトビアグランプリ2026、全国各地で秋のビアフェス開催 | 10件 |
| 業界トレンド | 浦和ビール英国IBC2025世界一、大学×ブルワリーコラボビール開発、アジア品評会で日本勢が金銀同時受賞 | 6件 |
新ブルワリー・出店
宮城・栗原市に初の地ビール醸造所「クリコマヤマビール」オープン
宮城県栗原市に、同市初となる地ビール醸造所「クリコマヤマビール」がオープンしました。栗駒山麓の豊かな自然環境を背景に誕生した同醸造所は、地域の水と農産物を活かしたクラフトビールづくりに取り組んでいます。試飲した地元住民からは「想像以上においしかった」との声が寄せられており、地域の新たな顔として注目が集まっています。
栗原市は宮城県北部の農業地帯として知られ、栗駒山の清冽な湧水はビール醸造に適した軟水です。醸造所が地域に根を張ることで、クラフトビールを通じた観光客誘致や地域ブランド発信への期待も高まっています。
かつての豆腐店がクラフトビール醸造所として再生——宮城の商店街に込めた思い
宮城県内のある商店街で長年にわたり地域に愛されてきた豆腐店が、クラフトビール醸造所として新たな命を吹き込まれました。豆腐づくりで培われた発酵への理解と地域への愛着を、ビールづくりに転換した取り組みは、地方の商店街再生のひとつの解として各メディアで注目されました。
「地域に愛された場所が形を変えて地域を支え続ける」というコンセプトは、全国各地で課題となっている商店街の空洞化問題に対する示唆に富んでいます。クラフトビール醸造所が地域コミュニティの拠点となる動きは、今後も全国各地で広がっていきそうです。
千葉・南房総の岩井地区に新醸造所——地元素材を使った5種のビールが販売開始
千葉県南房総市岩井に、地元産の素材を活用したクラフトビール醸造所が開業し、5種類のビールの販売が始まりました。温暖な気候に恵まれた南房総は農産物の産地として知られており、地元食材をふんだんに使ったビールは観光客へのアピール力も高い仕上がりとなっています。
千葉県では近年クラフトビール醸造所の数が増加しており、房総半島エリアは都心からのアクセスのよさと豊かな食材環境を背景に、新たなビール産地として注目度が上がっています。
新潟・南魚沼に「MUBG×焚き火の台所」がオープン——ジビエとクラフトビールの新拠点
新潟県南魚沼市に、ジビエ料理とクラフトビールを組み合わせた新拠点「MUBG×焚き火の台所」が9月4日にオープンしました。山の恵みであるジビエと地域のクラフトビールを掛け合わせた独自のコンセプトは、南魚沼の食文化と観光の新たな発信拠点として期待されています。
焚き火を囲んでジビエ料理とクラフトビールを楽しむ体験は、都市部では味わえない非日常感を提供します。越後湯沢などの観光地にも近い立地を活かし、地域の観光拠点としての展開も視野に入れているとのことです。
新商品・限定醸造
カギヤブルワリーが初の缶製品「HELLO KAWASAKI」を今秋発売——川崎市内限定で日常価格に
神奈川県川崎市を拠点とするカギヤブルワリーが、初の缶製品「HELLO KAWASAKI」を今秋発売する予定と発表しました。川崎市内限定での販売を想定しており、日常的に手に取りやすい価格帯での提供を目指しているとしています。
クラフトビールはこれまで瓶や樽での提供が中心でしたが、缶への展開により自宅でのフランクな楽しみ方や、アウトドアシーンでの活用など、飲用シーンが大きく広がります。川崎という地名を冠したネーミングには地元への誇りと愛着が込められており、地域ファン向けのラブレターとも言えるプロダクトです。
「まるでシャンパン、中身はIPA」——カギヤブルワリーがBrut IPA「Champagne Supernova」を発売
同じくカギヤブルワリーから、Brut IPA「Champagne Supernova」が発売されました。Brut IPAは酵素処理によって糖分をほぼゼロに落とした極辛口のIPAスタイルで、シャンパンを思わせるドライでスパークリングな口当たりが最大の特徴です。
「Champagne Supernova」というネーミングはブリット・ポップの名曲にインスパイアされており、ポップカルチャーとクラフトビールを融合させたセンスのある商品展開が光ります。ホップのアロマはしっかりと主張しながら、後味はドライに消えていく複雑な味わいは、ワインやシャンパン好きにもアプローチできるスタイルといえます。
秋のビアシーズンに向けて「アップルパイのブラウンエール」が登場——「そらとしば」から秋限定品
北海道ボールパーク「エスコンフィールド北海道」内の「そらとしば by よなよなエール」から、秋限定のクラフトビール「シーズナル#23 アップルパイのブラウンエール」が新登場しました。
りんごとシナモンなどのスパイスの香りが、ブラウンエール特有のモルトの豊かな風味と絡み合い、「まるでアップルパイ」と表現されるほどのデザートビールらしい一杯に仕上がっています。北海道の豊富なりんご生産を活かした秋ならではの限定品として、現地観戦のファンはもちろん、ビール好きからも注目を集めています。
ウイスキー樽で熟成したコーヒービール「バレルエイジドコーヒー No.9」が9月4日発売
世界各地のウイスキー蒸留所を旅した樽を使い、コーヒーを組み合わせて仕上げた「バレルエイジドコーヒー No.9」が9月4日に発売されました。樽由来のバニラやオーク、スモーキーな香りが、深いコーヒーの苦みと複雑に絡み合う奥深い味わいが特徴です。
バレルエイジドビールは、仕込みから完成までに長い時間と手間をかける高付加価値なクラフトビールカテゴリとして人気が高まっています。ナンバリングシリーズの9作目となる本作は、ギフトとしての需要にも対応できる特別感のある一本となっています。
ビアフェス・イベント
クラフトビアグランプリ2026が東京・錦糸公園で開催(9/4〜6)
東京・墨田区の錦糸公園で「クラフトビアグランプリ2026」が9月4日から6日まで開催されました。参加者が実際に飲み比べて投票する参加型イベントで、全国の醸造所がグランプリをかけしのぎを削ります。審査員ではなく一般の飲み手が審判を下すという形式が、このイベントならではの臨場感と熱気を生み出しています。
エスコンフィールド「そらとしば」で秋の麦酒祭(9/12〜13)
北海道ボールパーク「エスコンフィールド北海道」内の「そらとしば」で、9月12日・13日に「秋の麦酒祭」が開催されます。18種類のクラフトビールが用意されるほか、醸造所見学ツアーも実施予定です。野球観戦との組み合わせで訪れるファンも多い人気エリアで、北海道の短い秋を彩るビア体験として期待が集まっています。
たましん主催の「MERCADO RICO CRAFT BEER」が立川で開催(9/12)
東京・立川では、たましんが主催する地域密着型クラフトビールイベント「MERCADO RICO CRAFT BEER」が9月12日に開催されます。地域の金融機関が主催するユニークなイベントとして、地域コミュニティとクラフトビールをつなぐ取り組みとして注目されています。
神奈川14ブルワリーが川崎に集結——音楽×ストリートカルチャーとのコラボ(9/19〜20)
神奈川県内から14のブルワリーが川崎に集まり、9月19日・20日にクラフトビールイベントが開催されます。音楽やストリートカルチャーと組み合わせたにぎわい創出型のフェスで、クラフトビールを軸に若い世代を呼び込む新しいスタイルが注目されています。神奈川は国内有数のブルワリー集積エリアであり、横浜・神奈川エリアのクラフトビール醸造所情報もあわせてご参照ください。
四国4県8ブルワリーのビールが高知に集結——BRAVE&BRAW期間限定開催
四国4県から8ブルワリーが参加するクラフトビールイベント「BRAVE&BRAW」が高知で期間限定開催中です。各地の醸造家が地元素材や発酵技術へのこだわりを詰め込んだゲストビールが順次提供されており、四国のクラフトビール文化の多様性を一堂に体験できる貴重な機会となっています。
甲府駅北口でオクトーバーフェスト——ドイツ6醸造所のビールを堪能
山梨県甲府市の甲府駅北口エリアでオクトーバーフェストが開催され、ドイツの6醸造所から本場のビールが提供されます。秋になるとドイツ発祥のビールの祭典が全国各地で開かれますが、甲府での開催は地元住民に本格的なドイツビール文化を身近に届ける機会となっています。全国のオクトーバーフェスト情報は日本のオクトーバーフェスト完全ガイドでまとめています。
サントリー京都ビール工場が月1回限定の夜間ツアーを開催
サントリー京都ビール工場では、月に1回限定の夜間工場見学ツアーが実施されます。夕暮れ時から夜にかけての工場を舞台にした特別な体験として、通常の昼間ツアーとは異なる雰囲気の中でビールを楽しめるとあって早くも話題となっています。醸造所や工場見学の新たな楽しみ方として各地で広がるタップルームや醸造所見学のトレンドとも連動した動きです。
新潟・アオーレ長岡でビール飲み比べイベント(〜9/6)
新潟県長岡市の「アオーレ長岡」では、国内外29の醸造所からクラフトビールが集まる飲み比べイベントが9月6日まで開催されていました。度数10%を超えるビールも含む個性豊かなラインアップで、ビール好きには見逃せないイベントとなりました。
三宮センター街でクラフトビールイベント——兵庫県内ブルワリーとキッチンカーが出店
神戸・三宮センター街では、兵庫県内のクラフトブルワリーやキッチンカーが出店するビールイベントが開催されました。都市型商店街を舞台にしたクラフトビールイベントは、日常のショッピングついでにクラフトビール文化に触れる機会として好評を得ています。
栃木市で「蔵フト麦酒ウォーク」——街歩きとビールを組み合わせた体験型イベント(〜9/6)
栃木市では、街歩きを楽しみながらクラフトビールを飲み歩く「蔵フト麦酒ウォーク」が9月6日まで開催されていました。蔵の町として知られる栃木市の歴史的な街並みを散策しながら地元クラフトビールを楽しむスタイルは、観光とビール文化を組み合わせた体験型コンテンツとして人気を集めました。
業界トレンド
さいたま・浦和のクラフトビールが英国IBC2025で世界一——英国式の本場で栄冠
埼玉県さいたま市浦和を拠点とするクラフトビールが、英国で開催されたIBC2025(International Brewing Centre)の英国式部門で世界一に輝いたと報じられました。英国式ビールスタイルの本場・英国の品評会での最高評価は、日本のクラフトビール技術の高さを世界に示す快挙です。
本件について、BrewHubでは詳細記事「日本のクラフトビールが世界一!浦和「URAWA CITY ALE」がWBA2026を制覇した理由と7冠の全貌」を公開しています。埼玉のクラフトビール醸造所ガイドとあわせてご覧ください。
東京工科大学×地元ブルワリーが「染八エール」を共同開発——大学の桜がビールに
東京都八王子市にキャンパスを置く東京工科大学と地元ブルワリーがコラボし、大学構内の桜を使ったクラフトビール「染八エール」が誕生しました。キャンパスの象徴である桜の花びらや枝を発酵・醸造プロセスに活かし、地域らしいストーリー性を持たせたビールとして注目を集めています。
大学と地域醸造所が連携して独自ビールを開発するトレンドは全国に広がっており、学術的な発酵研究と醸造技術の掛け合わせは、ユニークな味わいの創出とともに地域創生の観点からも評価されています。
中国・蘇州「野村醸造所」がAsia Beer Challengeで金・銀を同時受賞
中国・蘇州に設立された「野村醸造所」が、「Asia Beer Challenge 2026」で初醸造の瓶ビールにもかかわらず金賞と銀賞を同時受賞したと発表されました。日本の醸造文化を海外に持ち込んだ醸造所がアジアの国際品評会で高い評価を受けたことは、日本発の醸造技術が国境を越えて通用することを改めて示すものです。
「戦国最弱」武将・小田氏治ゆかりのビール——つくばから地域の歴史を発信
茨城県つくば市では、「戦国最弱」の武将として知られる小田氏治にちなんだクラフトビールが開発され、地域の名所・歴史を発信する取り組みとして注目されています。逆境にも諦めなかった氏治の生き様をビールに込めたコンセプトは、コアな戦国ファンのみならず地域住民にも響く独自のブランドストーリーとなっています。地域の歴史的人物をテーマにしたクラフトビールは、観光土産品としても機能し地域ブランディングに貢献します。
北海道・稚内でホップ4.7kgを収穫——地元クラフトビールの原料として活用
北海道稚内市で、斉藤さんが栽培したホップ4.7kgが収穫され、地元の醸造家・石原さんのクラフトビールの原料として活用されることが報じられました。北海道はホップ生産量が多く地産地消のクラフトビールづくりが盛んですが、道北最北端の稚内でのホップ栽培と地元醸造への供給という小さな循環は、地域に根ざした醸造文化の象徴的な事例といえます。
醸造所によるチームビルディングプログラムが始動——「自分たちの一杯をチームでつくる」
企画会社が運営する醸造所が、企業向けチームビルディングプログラムの提供を開始しました。「自分たちの一杯を、チームでつくる。」というコンセプトのもと、ビールの醸造体験を通じて企業内のコミュニケーション活性化や連帯感の醸成を図るプログラムです。クラフトビール醸造を企業研修やレクリエーションに活用するB2Bサービスとして、今後の展開が期待されます。
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今週の注目まとめ
今週最大のハイライトは、さいたま・浦和のクラフトビールが英国式ビールの本場・英国の品評会で世界一を獲得したというニュースです。日本のクラフトビールの品質が国際的に評価される機会が増える中、今回の快挙は業界全体に大きな自信と刺激をもたらすものでした。
また、宮城・栗原、千葉・南房総、新潟・南魚沼と、今週だけで複数の新醸造所が全国各地に誕生した点も特筆されます。地域の素材・歴史・文化を活かした醸造所が全国に広がり続けており、クラフトビール文化の裾野が着実に拡大していることを示しています。
秋のビアシーズンの到来とともに、全国各地でフェスやイベントが続々と開催されています。ぜひお近くのイベントに足を運んで、旬のクラフトビールをお楽しみください。
来週のニュースもお楽しみに。BrewHubでは毎週、クラフトビール界の最新情報をお届けしています。


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