「デビルクラフト」で検索すると、シカゴ風の分厚いピザとクラフトビールの写真がずらりと並びます。神田で生まれ、現在は東京都内に5店舗を構えるこの店は、飲食店であると同時に自社ブルワリーを持つビールメーカーでもあります。
結論から言うと、デビルクラフトはアメリカ出身のビール好き3人が2008年に立ち上げた構想を、2011年に神田の実店舗として形にしたシカゴスタイルピザとクラフトビールの専門店です。2015年には自社ブルワリー「DevilCraft Brewing Co.」の醸造ライセンスを取得し、ワールドビアカップで金賞を受賞するビールも生まれています。本記事では運営会社の概要、東京5店舗のアクセス・営業時間、自社醸造ビールの受賞歴とスタイル、シカゴピザとビールの相性までを公式情報にもとづいて整理します。
デビルクラフトとは?運営会社の基本情報

デビルクラフトを運営するのはDevilCraft株式会社です。公式サイトの会社概要ページによると、基本情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | DevilCraft株式会社 |
| 設立 | 2011年5月19日 |
| 代表者 | マイケル・トーマス・グラント |
| 資本金 | 1,101万円 |
| 従業員数 | 60人(2019年6月時点) |
| 本店所在地 | 東京都品川区広町一丁目3番22号 辰巳プレス |
| 事業内容 | 食糧・酒類・天然水などの輸出入及び売買、ビール・酒類・飲料の製造及び販売、飲食店・デリバリーサービスの企画運営、イベント・ケータリングの企画運営 |
出典: DevilCraft公式サイト「会社概要」、確認日2026年9月16日。
2008年の出会いから2011年の1号店オープンまで
公式サイトの「DevilCraftについて」ページによると、物語の始まりは2008年です。アメリカ出身でビール好きの3人、ジョン・チェンバーズ氏、ジェイソン・コウラー氏、マイク・グラント氏が日本で出会い、東京のバーやパブに「特徴的なフードメニューがほとんどない」ことに気づいたのがきっかけでした。3人はアメリカで定番のビール×ピザという組み合わせを、当時の日本ではほとんど知られていなかったシカゴ発祥のディープディッシュピザで再現することを考えます。
構想から3年を経て、2011年7月に1号店「デビルクラフト神田」が開業しました。生地・ソース・自家製ソーセージまですべて店内で手作りする、日本で最初の本格的なシカゴスタイルピザ専門店です。その後2013年8月に浜松町店、2016年に五反田店、2019年に自由が丘店を開業し、現在は神田エリアの新業態「The Corner」を含めて東京都内5店舗を展開しています(2026年9月時点、公式サイト会社概要より)。
東京5店舗を徹底比較|住所・営業時間・アクセス

デビルクラフトは全店舗が直営で、店舗ごとに席数や雰囲気が異なります。公式サイトの店舗情報ページで確認できる基本データを一覧にしました。
| 店舗 | 最寄り駅 | 住所 | 営業時間(月〜日) | タップ数 |
|---|---|---|---|---|
| 神田 | JR神田駅南口 徒歩2分 | 東京都中央区日本橋室町4-2-3 石川ビル | 平日17:00-23:00/土日15:00-22:00 | 14 |
| 浜松町 | JR浜松町駅 徒歩2分 | 東京都港区浜松町2-13-12 ライズウェルビル1F | 平日17:00-23:00/土12:00-22:00/日12:00-21:00 | 18 |
| 五反田 | JR五反田駅西口 徒歩1分 | 東京都品川区西五反田2-7-8 誠實ビル9F | 平日17:00-23:00/土日15:00-22:00 | 18 |
| 自由が丘 | 東急自由が丘駅正面口 徒歩2分 | 東京都目黒区自由が丘2-12-18 ジェイパーク自由が丘 | 水木17:00-22:00/金17:00-22:30/土12:00-22:30/日12:00-21:00(月火休) | 非公開 |
| The Corner | JR神田駅 徒歩5分(小川町・淡路町・大手町からも6〜7分) | 神田エリア(詳細は公式サイト参照) | 公式サイト参照 | 公式サイト参照 |
出典: DevilCraft公式サイト 各店舗ページ(神田・浜松町・五反田・自由が丘・The Corner)、確認日2026年9月16日。営業時間・タップ数は変更される場合があるため、来店前に公式サイトで最新情報を確認してください。
神田店:日本橋室町に立つ1号店の系譜
現在の神田店は東京都中央区日本橋室町にあり、JR神田駅南口から徒歩2分です。3フロア45席(1階カウンター12席、2階テーブル15席、3階テーブル18席)で、14タップのクラフトビールを提供します。禁煙・チャージ料なし、英語対応スタッフありという案内も公式サイトに掲載されています。
浜松町店・五反田店:18タップの大型店
浜松町店と五反田店はいずれも18タップを備える大型店です。浜松町店はカウンター14席・テーブル60席、五反田店はカウンター10席・テーブル50席とスタンディングスペースがあり、五反田店は五反田駅西口を出てすぐのビル最上階で、全面ガラス張りの開放的な内装が特徴です。
自由が丘店:住宅街の路地裏にある小型店
自由が丘店は自由が丘駅正面口から徒歩2分、成城石井の隣の路地奥にあります。カウンター7席・テーブル40席で全席禁煙・ノーチャージ。定休日が月・火曜という点は、都心3店舗にはない特徴です。8名以上の団体はコース利用ができます。
The Corner:神田エリアに広がる新業態
「The Corner」は神田駅から徒歩5分、小川町・淡路町・大手町からも6〜7分というオフィス街の一角に位置する店舗です。デビルクラフトはもともと自社ビールを外部の飲食店へ卸すことから始まり、現在は自社醸造ビールを直営店で提供する「ブルーパブ」的な業態へと軸足を移してきました。The Cornerはその延長線上にある新しい拠点で、詳細メニューは公式サイトとSNSで随時案内されています。ブルーパブとタップルームの違いはタップルームとはを解説した記事で整理しています。
自社醸造「DevilCraft Brewing Co.」の受賞歴とビアスタイル

デビルクラフトは2015年9月に醸造ライセンスを取得し、自社ブルワリー「DevilCraft Brewing Co.」を稼働させました。醸造所は本店と同じ品川区内にあり、週に数日、小規模なバッチでビールを仕込んでいます。
| 年 | 受賞内容 |
|---|---|
| 2016年 | World Beer Cup 金賞 |
| 2019年 | Japan Brewers Cup 銀賞 |
| 2024年 | World Beer Cup 金賞(「Black Igneous」) |
出典: DevilCraft公式サイト「The Brewery」ページ、確認日2026年9月16日。
代表的な銘柄の一つが「Devil Juice(デビルジュース)」です。ビールデータベースmy-beers.comの情報によると、無濾過のヘイジーIPAで度数7.0%、グレープフルーツやオレンジを思わせるホップの香りが特徴とされ、Japan Brewers Cup 2019での受賞歴が紹介されています。ヘイジーIPAという言葉自体になじみがない方は、ヘイジーIPAおすすめ銘柄の記事やクラフトビールのIPAとは何かを解説した記事もあわせてご覧ください。金賞を獲得した「Black Igneous」は名前から濃色系スタイルであることがうかがえますが、公式サイトには詳細なスタイル表記がなく、本記事では受賞歴のみを事実として扱います。
シカゴスタイルピザ×クラフトビールの相性を醸造の視点で見る
デビルクラフトの看板商品はシカゴ発祥の「ディープディッシュピザ」です。公式サイトによれば起源は1943年とされ、深い焼き型にたっぷりのチーズと具材を重ねて焼き上げるのが特徴です。デビルクラフトは生地・ソース・ソーセージをすべて店内で手作りしており、日本で最初にこのスタイルを専門に提供したレストランと位置づけられています。
チーズと肉の脂が多いディープディッシュピザには、苦味とホップの香りがしっかりしたビールが合わせやすいというのが醸造の基本的な考え方です。ホップ由来の苦味は口の中に残る脂を洗い流す働きがあり、強めの炭酸も同様に後味をリセットします。デビルクラフトのメニューにIPA系やインペリアルスタウトが並ぶのは、こうした濃厚な料理との相性を意識した構成だと考えられます。IPAと料理の組み合わせ方はIPAに合う料理を解説した記事で詳しく取り上げています。
東京の他の直営醸造タップルームとどう違う?
自社醸造と飲食店を兼ねる業態は、デビルクラフト以外にも東京都内にいくつかあります。規模や成り立ちを比較すると、デビルクラフトの立ち位置がわかりやすくなります。
| 比較項目 | デビルクラフト | スプリングバレーブルワリー東京 | 日本橋ブルワリー東京駅店 |
|---|---|---|---|
| 母体 | 独立系(DevilCraft株式会社) | キリンホールディングス系 | 地方醸造所を含むチェーン |
| 発祥 | 2008年発案、2011年神田開業 | 大手ビールメーカーの新業態 | 島根の醸造所などと連携 |
| 看板メニュー | シカゴ風ディープディッシュピザ | クラフトビールとフード | 限定醸造IPAともっきり提供 |
| 店舗数(都内) | 5店舗(2026年9月時点) | 複数拠点 | 複数拠点 |
出典: 各社公式サイト、BrewHub既存記事、確認日2026年9月16日。詳しくはスプリングバレーブルワリー東京の記事、日本橋ブルワリー東京駅店の記事もご覧ください。全国的な人気ブルワリーの傾向は人気ブルワリーランキングの記事でも整理しています。
デビルクラフトが他と違うのは、大手グループの資本を持たない独立系でありながら、2016年と2024年にWorld Beer Cupで金賞を獲得している点です。フードメニューをシカゴピザに絞り込み、ビールと料理の両輪で世界観をつくっている点も、ビール単体で勝負する醸造所との違いといえます。
デビルクラフトに関するよくある質問
Q1: デビルクラフトの1号店はどこですか?
2011年7月に開業した神田店が1号店です。現在の神田店は東京都中央区日本橋室町にあり、JR神田駅南口から徒歩2分です。
Q2: デビルクラフトのビールは店舗以外でも飲めますか?
公式サイトによると、当初は自社ビールを外部の飲食店に卸すことから事業を始めましたが、現在は自社醸造ビールを直営5店舗で提供する形が中心になっています。外部での取り扱い状況は変わる可能性があるため、詳しくは公式サイトやSNSで確認してください。
Q3: 予約は必要ですか?
店舗ごとに予約可否や混雑状況が異なります。特に金土日や夜の時間帯は満席になりやすいため、公式サイトの予約ページや電話で事前に確認することをおすすめします。
Q4: シカゴスタイルピザとはどんなピザですか?
深い焼き型にたっぷりのチーズと具材を重ねて焼く「ディープディッシュピザ」と呼ばれるスタイルです。起源は1943年のシカゴとされ、デビルクラフトは生地・ソース・ソーセージを店内で手作りしています。
Q5: 東京駅や日本橋エリアでビールを飲みたい場合は?
デビルクラフトの神田店は日本橋室町にありアクセスしやすいエリアです。東京駅直結で選ぶなら[日本橋ブルワリー東京駅店の記事](https://brewhub.jp/brewery/nihonbashi-brewery-tokyo-station-guide/)も参考になります。
関連記事: つくばブルワリー完全ガイド|2026年金賞2冠の銘柄・2つの拠点・アクセスを解説
関連記事: 別府ブルワリー完全ガイド|温泉地初の醸造所とかぼすセゾン
まとめ:デビルクラフトのポイント
- デビルクラフトはアメリカ出身の3人が2008年に構想し、2011年に神田で開業したシカゴピザ×クラフトビールの専門店。運営はDevilCraft株式会社(2011年5月設立)
- 現在は神田・浜松町・五反田・自由が丘・The Cornerの東京都内5店舗を展開(2026年9月時点)。店舗ごとに席数・営業時間・タップ数が異なるため、来店前に公式サイトで確認するのが確実
- 2015年に自社ブルワリー「DevilCraft Brewing Co.」の醸造免許を取得し、2016年と2024年にWorld Beer Cupで金賞を受賞
- ホップの苦味と炭酸がチーズ・脂の多いシカゴピザの後味をリセットするため、IPAやインペリアルスタウトとの相性が意識されたメニュー構成になっている
- 独立系でありながら国際的な賞を獲得している点が、大手資本のタップルームとの違い
デビルクラフトを訪れる際は、まず自宅や職場から通いやすい店舗を選び、公式サイトで営業時間と予約状況を確認するところから始めてみてください。東京の他のブルワリー直営店を回りたい方はスプリングバレーブルワリー東京の記事もあわせてご覧ください。
この記事はBrewHub編集部が執筆しました。BrewHubはクラフトビールに特化した専門メディアです。詳しくは編集部についてをご覧ください。
参考情報
- DevilCraft公式サイト「会社概要」(https://www.devilcraft.jp/company-profile/)— 会社名・設立日・代表者・資本金・従業員数・店舗一覧の確認。確認日2026年9月16日
- DevilCraft公式サイト「DevilCraftについて」(https://www.devilcraft.jp/about/)— 創業の経緯・シカゴピザとの関係の確認。確認日2026年9月16日
- DevilCraft公式サイト「神田」(https://www.devilcraft.jp/kanda/)、「浜松町」(https://www.devilcraft.jp/hamamatsucho/)、「五反田」(https://www.devilcraft.jp/gotanda/)、「自由が丘」(https://www.devilcraft.jp/jiyugaoka/)— 各店舗の住所・営業時間・席数の確認。確認日2026年9月16日
- DevilCraft公式サイト(英語版)「The Corner」関連ページ(https://www.devilcraft.jp/modal-party-menu-devils-corner/)、「The Brewery」(https://en.devilcraft.jp/the-brewery/)— The Cornerの立地、自社醸造の受賞歴の確認。確認日2026年9月16日
- my-beers.com「Devil Juice / デビルジュース」(https://my-beers.com/beers/5851)— Devil Juiceのスタイル・度数・受賞歴の確認(ビールデータベース、参考情報)。確認日2026年9月16日


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