クラフトビール 埼玉 完全ガイド|農業王国が生んだクラフトビール大国の全貌とエリア別必訪ブルワリー【2026年版】

クラフトビール 埼玉 完全ガイド|農業王国が生んだクラフトビール大国の全貌とエリア別必訪ブルワリー【2026年版】 ビールの楽しみ方

「埼玉でクラフトビール?」と思った方は、もう一度考え直してほしい。

2026年現在、埼玉県内には約24軒以上のクラフトビール醸造所(ブルワリー)が稼働しており、都道府県別では全国トップ10に入る「クラフトビール大国」だ(クラフトビール情報サイト調べ)。なのに埼玉のクラフトビールが全国的な認知を得ていないとしたら、それは単なる情報の問題である。

なぜ埼玉がここまで豊かなクラフトビールの産地になったのか。答えは足元の農業にある。川越のさつまいも、小川町の有機小麦、秩父の清冽な水——埼玉の大地が、国際的な品評会で金賞を重ねる世界水準のビールを生み出す土台になっている。

海なし県、東京のベッドタウン——そんな埼玉のステレオタイプを覆す「クラフトビール大国の素顔」を、このガイドで徹底的に解説する。初めて埼玉のクラフトビールを探している方から、ブルワリー巡りを計画しているビール通まで、2026年版の最新情報をすべて盛り込んだ。

埼玉がクラフトビール大国になった「農業的必然」

埼玉のクラフトビール隆盛は、偶然の流行ではない。この地に豊かな醸造文化が根付いた理由を解きほぐすと、埼玉の農業と地理が不思議なほど「ビールに向いている」ことがわかる。

川越さつまいもが世界を変えた——COEDOが開いた扉

埼玉のクラフトビール史を語るとき、どうしても外せない名前がある。「COEDO(コエド)ビール」だ。

COEDO を製造・販売する株式会社協同商事(川越市)は、もともと1975年創業の有機農産物販売会社だった。1980年代後半、土壌改良のために川越の農地で栽培されていた大麦を使ってビールを作れないかという着想が生まれた。さらに1990年代、規格外品として廃棄されていた川越の有機さつまいも「紅赤(べにあか)」を有効活用しようと考え、1996年3月に発泡酒製造免許を取得。川越産さつまいもを原料に使った「紅赤(Beniaka)」が誕生した。これは世界初のさつまいも原料ビールとして、いまも国際的に評価が高い。

川越さつまいもの産地としての歴史は江戸時代にさかのぼる。「栗より(9里)うまい十三里半」という江戸の川柳(九里四里うまい十三里=さつまいも)は全国区だ。農業王国・埼玉が育んだ伝統農産物が、1996年にクラフトビールという形で世界デビューを果たした——それがCOEDOの出発点だ。

小川町の有機農業とビール醸造の連鎖

埼玉県比企郡小川町は、全国的に有名な有機農業の産地だ。1971年から農家・金子美登氏(2022年逝去)が切り開いた有機農業の流れが、現在も受け継がれており、農水省の「有機農業の先進地」として知られる。

この町に根付く「麦雑穀工房 マイクロブルワリー」(通称:むぎうちのむら)は、自家栽培や地元有機農家から直接調達した大麦・小麦・アワ・ヒエなどを原料に使う、文字どおり「畑からのビール造り」を実践するブルワリーだ。地元で育った穀物のありのままの風味を生かした「雑穀ヴァイツェン」は、麦芽の甘みと穀物の野性味が混ざり合うオンリーワンの一杯として高い評価を受けている。

COEDOが規格外農産物の有効活用からビールを生み出したように、埼玉の農業とビール醸造は最初から切り離せない関係にある。

都心への好アクセスが「消費地」と「産地」を結ぶ

埼玉のブルワリーは、都心から電車で30〜60分という立地にある。さいたま市(大宮・浦和)はJR線で東京駅から約30〜40分、川越は新宿・池袋から40〜50分、秩父は池袋から特急「ちちぶ」で約80分だ。

消費の「東京」と醸造の「埼玉」がこれほど近い距離にある都市圏は、世界的にも珍しい。醸造家が東京の飲食店を直接開拓できる。消費者が週末に醸造所を訪問できる。この近接性が埼玉のクラフトビール産業を活性化させてきた大きな理由のひとつだ。

項目 データ 出典・備考
埼玉県人口 728万7169人 2025年国勢調査速報値
埼玉県内クラフトビール醸造所数 約24軒超 クラフトビール情報サイト各社調べ(2024〜2025年時点)
COEDO設立年 1996年 有機さつまいも「紅赤」使用ビールの醸造開始
けやきひろばビール祭り(2026年秋) 2026年9月17日(木)〜21日(月祝) さいたま新都心けやきひろば・国内最大規模
ビール出荷金額(全国) 約9,210億円 e-Stat 統計表ID: 0004028789(2022年)

エリア別 埼玉クラフトビールブルワリーガイド

埼玉県のブルワリーは、大きく5つのエリアに分布している。それぞれに異なる個性と物語がある。

さいたま市・大宮エリア——県庁所在地のクラフトビールシーン

さいたま市は埼玉県の県庁所在地であり、大宮・浦和・与野などの旧市が合併した政令指定都市だ。人口135万人超のこの都市に、クラフトビールのハブが育ちつつある。

氷川ブリュワリー(さいたま市大宮区)

さいたま市初のクラフトビール「氷川の杜(ひかわのもり)」を醸造するブルワリー。氷川神社のほど近くに位置し、地域のシンボルである神社の名前を冠したビールを地元に届けるというコンセプトが地元民に愛されている。直営タップルーム「氷川の杜」では、醸造したての樽生を楽しめる。

けやきひろば(さいたま新都心・ビアフェス会場)

ブルワリーではなく「消費のハブ」として欠かせないのが、さいたま新都心のけやきひろばだ。毎年春(5月下旬〜6月上旬)と秋(9月中旬〜下旬)に開催される「けやきひろばビール祭り」は、全国各地のブルワリーが一堂に会する国内最大規模のビアフェスとして知られる。2026年秋は9月17日(木)〜21日(月祝)の開催が予定されており、埼玉に限らず全国のクラフトビールファンが集まる一大イベントだ。

川口エリア——都心の隣、工場の街のクラフトビール

川口市は東京に接する工業都市として知られるが、近年はクラフトビールの産地としての顔も見せ始めている。

ぬとりブルーイング(川口市)

2021年2月、川口市の住宅街の一角、築50年のアパートに生まれたミニマムなブルワリーだ。「ぬとり(Nutrition Food=栄養食)」という名前のとおり、原料にこだわり、地場の農産物を積極的に副原料として使用する。タンク容量は小さいが、その分バラエティに富んだビールを少量多品種でリリースし続ける。夫婦2人で運営しながら麦カスを使ったビスケットを地元のパン屋と共同制作するなど、「ビールを通じた地域循環」を実践しているのが特徴だ。

川口ブルワリー(川口市)

自家醸造ビールとその場で食べられる埼玉産小麦を使った釜焼きピザを組み合わせたブルーパブ。ビール×ピザのマリアージュを楽しめるスタイルが好評で、週末の早い時間から地元客で賑わう。

星野製作所(川口市)

かつて「ものづくりの街」として知られた川口の工場跡地やその文化を背景に醸造を行うブルワリー。工業都市という歴史的な文脈を大切にしたコンセプトのビールが揃う。

川越エリア——小江戸とコエド、歴史が醸すビール

川越は「小江戸」とも呼ばれる歴史的な城下町で、江戸時代から栄えた蔵造りの街並みが今も残る人気観光地だ。

COEDO BREWERY(東松山市に醸造所・川越にタップルーム)

COEDOはもともと川越を拠点に発展したブランドだ。現在の醸造所は埼玉県東松山市に移転しているが、川越にはタップルーム・飲食施設が複数あり、観光客が本場の一杯を楽しめる。

ドイツ4代目ブラウマイスターの家系であるクリスチャン・ミッターバウアー氏を醸造技術顧問として招き、本場ドイツの技法に日本の農産物を掛け合わせた「日本発のプレミアムクラフトビール」を確立した。2007年にはモンドセレクションで全商品が受賞(「紅赤」「瑠璃」は最高金賞)。World Beer Awards(ワールドビアアワード)やInternational Beer Cup(インターナショナルビアカップ)でも金賞を重ねている。

NOVICE(川越市)

2024年8月1日にオープンした、埼玉県産クラフトビールに特化した専門レストランだ。埼玉各地のブルワリーのビールをタップで提供しながら、埼玉産食材を使った料理とのペアリングを提案する。「埼玉のクラフトビールを、埼玉の食材と一緒に」という明快なコンセプトが評価されており、クラフトビール大国・埼玉の「旗艦店」的な存在になりつつある。

秩父エリア——山の水と詩情が生むクラフトビール

秩父は埼玉の西端に位置する山岳地帯で、荒川の源流域が秩父山系に広がる。豊富な伏流水と詩情あふれる自然環境が、個性的なクラフトビールを生む土台になっている。

秩父麦酒醸造所(秩父市)

2016年にオープンした秩父市初のクラフトブルワリー。秩父の山々を源とする清らかな水を仕込み水として使い、シンプルでありながら深みのあるビールを醸造している。秩父観光の定番スポット「秩父神社」や「長瀞(ながとろ)」とのルートに組み込みやすい立地が強みだ。

Fest365(秩父市)

秩父の自然をテーマに「365日がフェスティバル」というコンセプトを掲げるブルワリー。季節ごとの限定ビールが豊富で、夏には秩父の爽やかな気候にマッチしたセゾンやヴァイツェン系が特に人気を集める。

西部エリア——実験と農業のフロンティア

埼玉県の西部(比企郡・入間郡)には、独自の醸造哲学を持つブルワリーが集まる。

HAZY LABO(狭山市/旧新狭山)

「実験的醸造(Experimental Brewing)」をコンセプトに掲げ、Hazy IPAの可能性を徹底的に追求するブルワリーだ。フルーツやスパイスなどの副原料を一切使わず、モルト・ホップ・酵母の三要素だけで「フルーツを使っていないのにトロピカルに感じる」という逆説的なビールを作り出すことに取り組む。2023年に自社醸造設備を設置してからは、実験的なシングルホップビールの品ぞろえが一気に増えた。ビアスタイルの専門知識を持つビール通から特に支持されている。

麦雑穀工房 マイクロブルワリー(比企郡小川町)

前項で紹介した小川町の有機農業を直接体現するブルワリー。有機大麦・小麦に加えてアワ・ヒエ・キビなど在来雑穀をブレンドした「雑穀ヴァイツェン」は、このブルワリーにしか作れないビールだ。「畑からタンクへ(Farm to Barrel)」の精神が、ラベルのデザインにも農の温かみとして表れている。

Teenage Taproom bekkan(比企郡ときがわ町)

Teenage Brewingが運営するタップルーム。東武東上線沿線、ときがわ町の緑豊かな環境の中に位置し、週末を中心に地元のファミリーやハイカーが訪れる憩いの場になっている。

越生ブリュワリー(入間郡越生町)

ビールだけでなくワインやフルーツリキュールも手掛けるマルチなクラフト醸造所。越生梅林で知られる「梅の産地」越生の農産物とビールを結びつけたコラボ商品が特色。

COEDO(コエド)ビール ラインナップ完全解説

COEDOは埼玉発クラフトビールのなかでも、特に国際的な知名度が高い。5つの定番ラインナップはそれぞれが明確な個性を持ち、初心者から上級者まで楽しめる幅広いラインナップだ。

銘柄(日本語名) スタイル アルコール 主な特徴 主な受賞
紅赤(Beniaka) インペリアルスウィートアンバー 7% 武州小江戸川越産「紅赤」さつまいもを石焼きして投入。焦がし甘みと琥珀色の液体。世界初のさつまいもビール WBA金賞、IBC金賞、モンドセレクション最高金賞
伽羅(Kyara) ペールエール系 5% アンバーの色調。キャラメルモルトのほのかな甘みと穏やかなホップの苦味のバランス モンドセレクション金賞
瑠璃(Ruri) ジャーマンピルスナー 5% 繊細なホップのアロマと輝くゴールドの液色。日本食との相性が抜群 モンドセレクション最高金賞
毬花(Marihana) シングルホップエール 4.5% 日本産ホップ「MARU」を使用したシングルホップビール。フローラルで爽やかな香り
白(Shiro) ヘフェヴァイツェン 5.5% 無濾過。小麦麦芽由来のフルーティな香り(バナナ・クローブ)と白濁した液色 モンドセレクション金賞

COEDOのビジョン——「プレミアムクラフト」の定義

COEDOが日本のクラフトビール界に与えたもっとも大きな貢献のひとつは、「日本人が世界市場で戦えるプレミアムクラフトビール」の概念を確立したことだ。1996年の醸造開始から、COEDO は一貫して「地域食材×本格醸造技術」というフォーミュラにこだわり、国際コンペティションで実績を積んできた。

COEDOは「ほとんどが手作業」という姿勢を守り、敷地内の井戸から汲み上げた醸造用水と、厳選素材を組み合わせた少量多品種の醸造スタイルを継続している。現代のクラフトビール市場でよく語られる「スケールよりクオリティ」の先駆者として、COEDOの姿勢は現在も業界の手本になっている。

クラフトビールのスタイル・種類を体系的に学びたい方はこちら

埼玉のクラフトビールイベント——年間カレンダー

埼玉県はブルワリーの数だけでなく、クラフトビールイベントの数でも際立つ。なかでも「けやきひろばビール祭り」は日本最大規模と言われるビアフェスとして国内外のビールファンが毎年集まる。

けやきひろばビール祭り(さいたま新都心)

さいたま新都心駅直結のけやきひろばで開催される国内屈指のビアフェスだ。毎年春(5月下旬〜6月上旬)と秋(9月中旬〜下旬)の2回開催されており、全国のクラフトビールブルワリーが出店する。来場者は会場でチケットを購入し、各ブルワリーのブースで好みのビールを選んで楽しむスタイル。2026年秋の開催は9月17日(木)〜21日(月祝)が予定されている。

彩の国さいたまクラフトビールフェスティバル(大宮・鐘塚公園)

2025年に初開催された、さいたま市大宮区の鐘塚公園を会場とする新しいビアフェスだ。約20のブルワリーが集結し、GWに開催された(2025年5月3〜6日)。会場は入場無料で、ビールは各ブースで購入するスタイル。埼玉を中心とした関東圏のクラフトビールブルワリーが多数参加しており、地域色が強いのが特徴だ。

埼玉・武蔵野ビールフェス in サクラタウン(ところざわ)

ところざわサクラタウン(角川グループの複合施設、所沢市)を会場とするビアフェス。年1〜2回開催される。2025年は秋(10月3〜5日・11〜13日)に行われた。サクラタウン内のKADOKAWA施設と組み合わせた「カルチャー×ビール」という体験スタイルが若い世代に支持されている。

イベント名 開催時期(目安) 会場 備考
けやきひろばビール祭り(春) 5月下旬〜6月上旬 さいたま新都心・けやきひろば 国内最大規模・全国のブルワリーが集結
彩の国さいたまクラフトビールフェスティバル GW(5月3〜6日・変動あり) 大宮・鐘塚公園 入場無料・2025年初開催
けやきひろばビール祭り(秋・2026年) 2026年9月17日(木)〜21日(月祝) さいたま新都心・けやきひろば 2026年秋は5日間開催
埼玉・武蔵野ビールフェス in サクラタウン 秋(10月) ところざわサクラタウン KADOKAWA複合施設×クラフトビール

ビアフェス情報の最新版は 全国ビアフェス2026年スケジュール完全ガイド で随時更新している。

東京から行ける 埼玉ブルワリー巡りモデルプラン

「電車で気軽に行ける」という埼玉の強みを最大限に生かしたブルワリー巡りプランを紹介する。1日コースを2種類用意した。

プラン A: 川越・COEDOルート(池袋・新宿方面から)

1. 池袋発(東武東上線・快速急行)→ 川越市駅着(約40分)

2. 小江戸・蔵造りの街並み散策(約60分)

3. 川越内のCOEDOタップルームで昼食&テイスティング

4. 川越市駅→川越駅(JR川越線)→大宮駅(JR埼京線、約20分)

5. けやきひろば(さいたま新都心)周辺のクラフトビールバーで夕方の一杯

6. さいたま新都心駅→上野・東京方面へ(JR宇都宮線・高崎線、約30分)

観光ポイント: 小江戸の城下町散策+COEDOのブランド世界観で「歴史×ビール」体験

プラン B: 川口・埼玉産ビール探訪ルート(上野・東京方面から)

1. 東京(上野・赤羽方面)→ 川口駅(JR京浜東北線、約15〜25分)

2. ぬとりブルーイングまたは川口ブルワリーで午前中のテイスティング

3. 川口駅→ 大宮駅(JR京浜東北線、約15分)

4. NOVICE(川越市)またはさいたま市内の専門店で昼食&埼玉産ビール飲み比べ

5. 大宮駅→ 帰路へ

どちらのプランも公共交通機関のみで完結し、飲酒しながらの移動になるため運転は不要。電車の本数が多いため、スケジュールをゆるやかに組みやすいのも埼玉ビール旅の利点だ。

よくある質問(FAQ)

Q1. 埼玉県でクラフトビールが買えるスーパーやコンビニはありますか?

A. 埼玉県内の大型スーパー(イオン、西友など)のビールコーナーには、COEDOの缶・瓶ビールが並んでいることが多い。特にCOEDO「紅赤」「瑠璃」は全国流通品のため、スーパーやカルディ・成城石井などでも比較的入手しやすい。ぬとりブルーイングや秩父麦酒などのマイクロブルワリーの商品は、各醸造所の直売やオンラインショップ、クラフトビール専門店(NOVICEなど)での購入が確実だ。

Q2. COEDO(コエド)ビールと「地ビール」は何が違いますか?

A. 「地ビール」は1994年の酒税法改正(地ビール解禁)で誕生した概念で、地域限定の小規模醸造所が作るビールを指すのが一般的だった。COEDOは1996年にそのタイミングで醸造を開始した点では地ビール第一世代だが、現在は全国流通・国際展開する「プレミアムクラフトビール」ブランドとして位置づけられる。「地ビール」と「クラフトビール」の違いについては こちらの記事 も参照してほしい。

Q3. 埼玉のクラフトビールはどこで飲み比べできますか?

A. 埼玉県産ビールを複数飲み比べるなら、川越市の「NOVICE」(2024年8月オープン・埼玉産ビール専門)が最もまとめて体験できる。その他、さいたま市・大宮駅周辺には複数のクラフトビールバーがあり、タップで各地のビールを楽しめる。また、けやきひろばビール祭りの開催時期に合わせて訪問するのも、多数のブルワリーを一度に比較できるベストチョイスだ。

Q4. 秩父のクラフトビールは東京から日帰りで楽しめますか?

A. 楽しめる。池袋から西武秩父駅まで特急「ちちぶ」で約80分(時期によって所要時間は変動)。秩父麦酒醸造所、Fest365など複数のスポットを組み合わせながら、秩父神社・長瀞の自然景観と合わせた日帰り旅行として成立する。ただし電車本数が少ない路線もあるため、帰りの時間は余裕を持って設定しよう。

Q5. COEDOビールは海外でも飲まれているのですか?

A. はい。COEDOはアメリカ・ヨーロッパ・アジア各国に輸出しており、日本のプレミアムクラフトビールとして海外のビアバーやレストランでも取り扱われている。「紅赤(Beniaka)」はWorld Beer Awards(ワールドビアアワード)などの国際コンペティションで繰り返し金賞を受賞しており、「さつまいも原料の世界初ビール」というユニークな立ち位置が海外でも高い評価を受けている。

Q6. HAZY LABOはどのようなビールを作っていますか?

A. HAZY LABOは「実験的なHazy IPA」に特化したブルワリーで、フルーツや香料などの副原料を一切使わずに、モルト・ホップ・酵母の選定と温度管理の工夫だけでトロピカルな香りと濁った美しい液色を生み出すことに挑んでいる。シングルホップ系のビールが多く、ホップの個性を純粋に楽しみたいビール通に特に支持されている。醸造所は新狭山駅(西武新宿線)から徒歩圏内にある。

関連記事: 松本のクラフトビール完全ガイド|国宝城下町で醸される北アルプス伏流水の一杯と必訪スポット徹底解説【2026年版】

関連記事: 【2026年版】クラフトビール京都ガイド|バー・タップルーム・醸造所のおすすめを徹底解説

関連記事: ビールのテイスティング方法|初心者でもできる5ステップ

関連記事: クラフトビール初心者の選び方ガイド|味の好みで見つける最初の1本

まとめ——「クラフトビール大国・埼玉」を旅する理由

埼玉のクラフトビールシーンは、農業・歴史・東京への近接性という「埼玉らしさ」の上に育っている。川越のさつまいもから生まれたCOEDOの紅赤、小川町の有機農業が背景にある麦雑穀工房の雑穀ヴァイツェン、実験的なHazy IPAに挑むHAZY LABO——それぞれが埼玉の土地に根ざした必然のある一杯だ。

全国的にはまだ「埼玉=クラフトビール」というイメージが定着していない今こそ、先んじて訪問するチャンスでもある。国内最大規模の「けやきひろばビール祭り」を目当てに行くもよし、COEDOの川越タップルームで小江戸の街並みとともに乾杯するもよし、HAZY LABOで最新のホップ表現を体験するもよし——多様なアプローチが埼玉には揃っている。

日本のクラフトビール全体の最新動向は 日本のクラフトビール醸造所全国ランキング で確認できる。埼玉の立ち位置が、全国の中でどれほど際立っているかを改めて実感してほしい。

今週末、東京のビールバーで飲むいつもの一杯を、埼玉産の一杯に変えてみてはどうだろうか。

参考情報

  • Discover Japan「COEDOビールの物語」(協同商事・COEDOブランドの成り立ち)
  • ビール女子「HAZY LABOが自社醸造をスタート」(HAZY LABO醸造開始情報・2023年)
  • 日本ビアジャーナリスト協会「彩の国さいたまクラフトビールフェスティバル5/3〜5/6」(2025年開催情報)
  • けやきひろばビール祭り公式サイト(https://www.beerkeyaki.jp/)(2026年秋開催日程)
  • e-Stat 統計表ID: 0004028789(経済構造実態調査2022年・ビール類出荷金額)
  • 埼玉新聞「埼玉県の人口728万人、初の減少」(2025年国勢調査速報値)
  • おとなの週末Web「クラフトビール大国・埼玉へ。東京から電車で行ける日帰り旅でブルワリー巡り」(2026年7月26日)


コメント

タイトルとURLをコピーしました