「ずんだ」を溶かし込んだクラフトビールを、あなたはまだ飲んでいないかもしれない。
仙台名物のずんだを使ったヘイジーIPAが、仙台市中心部のブルワリーで実際に醸造されている。ずんだの甘みとホップのトロピカルな香りが重なる体験は、首都圏のどのビールバーでも再現できない。仙台でしか味わえない一杯だ。
「仙台はラーメンや牛タンの街でしょ?」——そう思っているうちに、仙台のクラフトビールシーンはじわりと成長してきた。東日本大震災からの復興を起点にしたブルワリー、アメリカ・ウィスコンシンから温泉地・秋保に進出した醸造所、気仙沼の海産物文化をビールと融合させた国分町のタップルーム。東北の地が育む多様なビール文化が、今まさに開花しつつある。
本記事では、仙台・宮城のクラフトビールシーンを醸造所・タップルーム・ビアバーの3軸で網羅する。観光で訪れる方にも地元在住の方にも使えるガイドとして、エリアごとのアクセス情報からビールの特徴まで完全にまとめた。
仙台クラフトビールシーンの現在地——復興と多様化が同時進行

仙台・宮城のクラフトビールを語るうえで、2011年の東日本大震災は避けて通れないキーワードだ。宮城県内で最も歴史のある醸造所のひとつが津波により壊滅的な被害を受け、醸造設備から受賞メダルまですべてを失ったという事実が、宮城クラフトビールの出発点に重くのしかかっている。
一方でそれは、復興を原動力にした新たなビール文化の誕生でもあった。「震災後の仙台を楽しくしたい」という動機で2017年に創業した小規模醸造所、閖上(ゆりあげ)の地で復活を遂げたブルワリー、そして2024年以降に相次いで仙台にオープンした新世代の醸造所とタップルーム。
宮城のクラフトビール醸造所の規模感
国税庁「地ビール等製造業の概況」および各ブルワリー情報サイトのデータを総合すると、宮城県には現在10を超えるクラフトビール関連醸造所・タップルームが活動している。仙台市内だけに限定しても5カ所前後の醸造拠点が確認できる。
ここで重要なのが、政府統計と実態数のギャップだ。e-Stat(政府統計の総合窓口、統計表ID: 0004028789、2022年経済構造実態調査)によると、日本のビール類出荷金額は約9,200億円に達するが、その98.55%を資本金3億円以上の大企業が占める。つまり、大手ビールメーカーが市場の大部分を支配している構造の中で、マイクロブルワリーは統計上は「端数」に過ぎない。
だが実態は異なる。e-Statの経済センサス(統計表ID: 0004003981)は従業者4人以上の事業所しかカウントしないため、個人や家族経営の小さなブルワリーは数字に現れない。仙台のシーンもまた、公式統計より「はるかに豊かな」状況にある。
| エリア | 代表醸造所・スポット | 特徴 |
|---|---|---|
| 仙台市中心部 | BATSUJI BREWING | ヘイジーIPA特化。ずんだビールが名物 |
| 仙台市若林区 | 穀町ビール | 瓶内二次発酵のベルギースタイル |
| 仙台市国分町 | BLACK TIDE BREWING SENDAI | 気仙沼発。15タップ・三陸海産物料理 |
| 仙台秋保地区 | GREAT DANE BREWING | 米国ウィスコンシン発。醸造所+レストラン |
| 宮城県名取市閖上 | ゆりあげ麦酒醸造所 | 復興のシンボル。六十二万石ビール |
仙台発の個性派醸造所3選——それぞれの「なぜ仙台なのか」

BATSUJI BREWING(バツジブルーイング)——仙台市中心部初の本格醸造所
仙台市中心部に初めて本格的な醸造設備が誕生したのは、2021年10月のことだ。芭蕉の辻——大町通りと奥州街道が交わる歴史的な交差点——に新設された複合施設「CROSS B PLUS」の中に、BATSUJI BREWINGは拠点を構えた。
「バツジ(BATSUJI)」という名称は「芭蕉の辻」を英語表記した略語から取られている。伊達政宗が築いた城下町・仙台の中心に醸造所が誕生したという事実を、名前そのものに刻み込んでいる。
醸造スタイルの主軸はヘイジー(Hazy)系だ。ヘイジーIPAとは何かを詳しく解説した記事でも触れているが、ヘイジーは英国発祥のジューシーでフルーティーな濁りビールスタイルで、苦みを抑えてホップアロマを前面に出す現代的な手法だ。
使用するホップは、岩手県遠野市産の「IBUKI」。キリンビールが品質管理に関わる国産ホップ品種で、東北産の原料を積極的に活用するというポリシーが反映されている。
代表ビールのラインナップは以下の通り。
- Session Hazy IPA:低アルコールで飲みやすいヘイジースタイルの入門編
- Double Dry Hopped Hazy IPA:通常の2倍のドライホッピング量によるホップアロマの爆発
- Zunda Hazy IPA:仙台産枝豆「湯あがり娘」をペースト状にして添加した仙台限定フラッグシップ
- Milk Shake Hazy Pale Ale:乳糖(ラクトース)添加でとろみと甘みを加えたスタイル
- Weizen:ドイツ伝統のヴァイツェンスタイルも手掛ける
特筆すべきはZunda Hazy IPAだ。仙台が誇る食文化「ずんだ餡」——枝豆を茹でて裏ごしした緑色のペースト——をビールに溶かし込むという発想は、全国のクラフトビールシーンを見渡してもほかに類を見ない。ホップのトロピカルな香りが立った後に、ふわっとずんだの穏やかな風味が追いかけてくる。この体験は「仙台でしか飲めない一杯」として、市外・県外からも専門家が訪れる動機になっている。
なお、BATSUJI BREWINGのビールはタップ(生樽)のみの提供で、缶・瓶での持ち帰り販売は行っていない。現地でしか味わえない鮮度重視のスタンスを貫いている。
穀町ビール(Grain Town Brewery)——瓶内二次発酵で奏でるベルギーの旋律
「震災後の仙台を楽しく盛り上げたい」——そのひとことから2017年に生まれた超小規模醸造所が穀町ビールだ。仙台市若林区、かつて穀物商が軒を連ねた歴史ある「穀町」の地名を工房名に冠した。
醸造主がベルギービールに触れた体験が原点にある。ハイアルコールでありながら複雑な香りを持ち、それでいて飲みやすいというベルギービールの特性を追求し、シャンパンやスパークリングワインと同じ「瓶内二次発酵」を採用した。瓶詰め後に瓶の中で炭酸ガスを生成させる製法で、きめ細かい泡と複雑な風味が生まれる。
この手づくり感覚と丁寧な醸造が、国際的なビールコンクールで評価されている。主な受賞歴をまとめると次の通りだ。
| 年 | 大会 | 部門 | 賞 |
|---|---|---|---|
| 2021年 | インターナショナル・ビアカップ | バーレーワインスタイル | 金賞 |
| 2024年 | ジャパン・グレートビア・アワーズ | フルーツビール | 銀賞 |
| 2026年 | ジャパン・グレートビア・アワーズ | ベルジャンスタイル・トリペル | 銀賞 |
金賞を獲得した「穀町エール⑩」はバーレーワイン——アルコール度数が10%前後に達する濃厚なビールスタイルで、モルトの甘みとホップの渋みが複雑に絡み合う。地元・仙台の梅を使った「穀町エール梅」もフルーツビール部門で評価されており、地域食材との掛け合わせにも積極的だ。
穀町ビールのビールはオンラインストアや仙台市内の一部飲食店・小売店で取り扱いがある。醸造所への直接訪問を希望する場合は、SNSや公式サイトでの事前確認が必要だ。
ゆりあげ麦酒醸造所(宮城マイクロブルワリー)——復興のシンボルと「六十二万石」の誇り
宮城のクラフトビール史で最も重い物語を抱えているのが、宮城マイクロブルワリーだ。
1997年10月、宮城県亘理町に「鳥の海ブルワリー」としてオープン。醸造所とビアレストランを併設したその施設は、宮城のクラフトビール草創期を担う存在だった。しかし2011年3月11日、東日本大震災の津波がすべてを流した。醸造設備・原料・受賞メダル、そして建物ごと消えた。
岩手県花巻への移転を経て、宮城への「帰還」を果たしたのは2020年3月。宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)地区——震災被害が特に深刻だったエリア——に「ゆりあげ麦酒醸造所」として再出発した。
醸造担当者はドイツとチェコで本場の醸造技術を学んでおり、原料もドイツ産・イギリス産麦芽とドイツ・アメリカ・チェコ・イギリス産ホップを使い分ける。ビールのスタイルは和食との相性も意識した設計になっている。
代表商品「仙臺六拾弐萬石ビール」の名称は、伊達政宗が治めた藩の禄高「六十二万石」に由来する。仙台藩の誇りを一本のビールに込めたこのブランドは、仙台駅の土産物売り場にも並ぶ。工場見学と試飲は無料で対応しており、醸造現場を間近に見ながら出来たてビールを楽しめる。
クラフトビール工場見学ガイドでも全国の醸造所見学スポットを紹介しているが、ゆりあげ麦酒醸造所はアクセスの面でも比較的行きやすい(仙台駅からバスまたはタクシーで約30分)。
仙台で楽しむタップルーム・ビアバー4選——シーン別の使い分け
醸造所のみならず、仙台市内には多彩なタップルームやビアバーが集積している。目的とシーンに合わせて選べる4カ所を紹介する。
BLACK TIDE BREWING SENDAI——三陸の海産物と飲む気仙沼クラフトビール
2025年1月に仙台・国分町に誕生し、同年10月に移転リニューアルしたのがBLACK TIDE BREWING SENDAIだ。
親ブルワリーのBLACK TIDE BREWING(ブラックタイドブリューイング)は宮城県気仙沼市に本拠を置く。気仙沼は三陸沿岸の漁師文化と豊かな海産物で知られる港町で、「黒潮」という名がブルワリー名の由来だ。15本のタップに常時IPA・セゾン・フルーツビール・サワーなど多彩なスタイルを揃えており、ビールごとのIBU(IBUとは何かはこちら)や発酵スタイルの説明も丁寧だ。
フードメニューには三陸の新鮮な海産物料理が並ぶ。気仙沼のカツオやサンマ、三陸ワカメを使った料理とクラフトビールのペアリングは、仙台の他のビアバーでは体験できない独自の価値だ。国分町の夜を楽しむ拠点として使い勝手もよい。
- 所在地:仙台市青葉区国分町1-6-5 第二プラスビル1F
- 営業時間:平日16:00〜24:00、土曜12:00〜24:00、日曜12:00〜22:00
- タップ数:15タップ
- 決済:キャッシュレスのみ
クラフトビアマーケット仙台駅前店——均一価格で入門にも最適
仙台駅から徒歩5分の好立地に構えるクラフトビアマーケット仙台駅前店は、全国チェーンながら仙台・東北のクラフトビールを積極的にラインナップしているのが特徴だ。
30種類以上のクラフトビールがすべて均一価格690円で提供される(税別、2026年現在)。価格の壁なく飲み比べができる設計は、クラフトビール初心者にとってのエントリーポイントとして優れている。「何から飲めばいいかわからない」という段階では、スタッフへのおすすめを聞きながら複数スタイルを比較するのが最も効率的な学び方だ。
仙台駅近くには「仙台国分町店」も別店舗として展開しており、エリアを問わず立ち寄りやすい。
CRAFTSMAN SENDAI——東北食材 × 31タップのイタリアンビアバー
“EAT LOCAL”をコンセプトに掲げるCRAFTSMAN SENDAIは、クラフトビールと東北産食材を活かしたイタリア料理を組み合わせる業態だ。常時31種類のドラフトビールを揃え、そのうちIPA系だけで4種類以上が常にラインナップされる。
ビールと料理のペアリングに本気で取り組んでいる点が特筆される。牛タンや三陸産魚介、宮城産野菜を使った料理とビールのマリアージュは、単なる「ビアバー」の域を超えた食体験を提供する。デートや接待にも使いやすい落ち着いた雰囲気も人気の理由だ。
GREAT DANE BREWING(秋保)——30年続くアメリカ老舗ブルワリーの秋保醸造所
仙台市泉区の秋保地区は、秋保温泉で知られる日帰り・宿泊温泉地だ。2024年1月、この秋保の地にアメリカ・ウィスコンシン州で1994年に創業したGREAT DANE BREWINGが日本初進出を果たした。
クラウドファンディングで開始から43時間で目標500万円を達成したことが話題になった同醸造所は、醸造所とレストランを一体化した複合施設として運営している。最大16種類の出来たてビールを80席以上のレストランで楽しめる。
醸造コンセプトは「伝統と革新」。ウィスコンシン州の醸造伝統に根差しながら、東北・宮城の食材と掛け合わせたオリジナル料理との組み合わせで、新しい食体験を生み出している。仙台駅からバスで約30分というアクセスは温泉帰りの一杯として絶好の位置にある。毎日10時から営業しているため、昼からビールを楽しめる希少な選択肢でもある。
仙台クラフトビールの独自切り口——「ずんだ×ビール」という全国唯一の体験
ここで改めて、本記事の冒頭で触れた「ずんだビール」について深掘りしたい。
ずんだ(枝豆を茹でてすりつぶした緑色のペースト状の食材)は仙台を代表する食文化のひとつだ。ずんだ餅・ずんだシェイクとして観光客にも広く知られているが、これをクラフトビールの原料に使うという発想は、BATSUJI BREWINGが初めて本格的に実用化した試みといえる。
Zunda Hazy IPAに使われる枝豆は「湯あがり娘」という品種だ。名前の通り、茹でた後の香りと甘みが際立つ枝豆品種で、仙台産のものをペースト状にしてビールに添加する。ヘイジーIPAのジューシーで柔らかい苦みとずんだの甘みが、グラスの中で驚くほどナチュラルに調和する。
なぜこの組み合わせが成立するのか。ヘイジーIPAはヘイジースタイルの解説でも触れているが、ドライホッピングによる果実的なアロマと柔らかいボディが特徴だ。この「柔らかさ」が、ずんだの穏やかな風味を打ち消さずに共存させる。逆に、苦みの強いWest Coast IPAや酸味の強いサワーエールでは、ずんだの繊細な風味が負けてしまう。ビールスタイルの選択が「地元食材のビール化」を成立させる鍵だったのだ。
この体験は仙台でしか、しかもBATSUJI BREWINGに行かなければ体験できない。クラフトビール観光の目的地として仙台を選ぶ最大の理由のひとつだ。
震災を乗り越えた宮城クラフトビールの復興ストーリー
2024年3月、東北各地の9つのブルワリーが集結した「東北魂ビールプロジェクト」が9社9本のクラフトビールセットを発売した。東北の醸造家たちが「ひとつの地域」として連帯する意志を込めた企画だ。
この動きの底流には、2011年の震災体験が生きている。ゆりあげ麦酒醸造所(宮城マイクロブルワリー)が被災から復活した経緯はすでに述べた通りだ。同じ閖上地区で再スタートを切ったことは、単なる立地の選択ではなく、「あの土地に戻る」という意志の表明だった。
また気仙沼発のBLACK TIDE BREWINGも、震災の影響を深く受けた沿岸地域を拠点に醸造を続ける。気仙沼の漁師文化と深海の黒潮をブルワリー名に冠し、地域アイデンティティをビールで発信するスタイルは、「復興のビール」という象徴性を自然に帯びている。
穀町ビールの「震災後の仙台を楽しくしたい」という創業動機も含め、仙台・宮城のクラフトビールシーンは復興と地域への愛着が醸造の原点にある。ビールの味わいにそのストーリーを重ねながら飲む体験は、観光消費を超えた何かを持っている。
仙台クラフトビール巡りのモデルコース
仙台を1日でクラフトビール目的に巡るなら、以下のような流れが効率的だ。
午前中はゆりあげ麦酒醸造所の工場見学(名取市閖上)から始める。仙台駅からバスまたはタクシーで向かい、無料見学と試飲を楽しんだ後、仙台駅に戻る。移動時間を含めて午前中で完結できる。
昼はCRAFTSMAN SENDAIか、仙台駅近くのクラフトビアマーケットでランチを兼ねた飲み比べ。EAT LOCALなランチビールは仙台滞在の象徴的なシーンになる。
午後はBATSUJI BREWINGへ。芭蕉の辻というロケーションは観光スポットとしても一見の価値がある。ここで必ずZunda Hazy IPAをオーダーしたい。テイスティングの楽しみ方についてはビールテイスティング方法の解説も参考にしてほしい。
夜はBLACK TIDE BREWING SENDAI(国分町)で締める。三陸の海産物と15タップのビールを楽しみながら、気仙沼のブルワリーが育てたビールで仙台の夜を過ごす。
| 時間帯 | 場所 | 目的 |
|---|---|---|
| 午前 | ゆりあげ麦酒醸造所(名取市閖上) | 工場見学・試飲(無料) |
| 昼〜午後 | BATSUJI BREWING(芭蕉の辻) | Zunda Hazy IPA体験 |
| 夕方 | クラフトビアマーケット仙台駅前店 | 飲み比べ・スタイル探求 |
| 夜 | BLACK TIDE BREWING SENDAI(国分町) | 海産物ペアリング |
秋保のGREAT DANE BREWINGは1泊ルートや温泉セットで組み込むのが最適だ。温泉→醸造所→レストランという贅沢な半日コースが楽しめる。
よくある質問(FAQ)
Q1. 仙台でクラフトビールが飲める醸造所はいつ営業していますか?
BATSUJI BREWINGはCROSS B PLUS内の営業時間に準じて夜間まで対応している。BLACK TIDE BREWING SENDAIは平日16時〜24時、土曜12時〜24時、日曜12時〜22時。ゆりあげ麦酒醸造所(工場見学)は事前確認が推奨される。各施設の最新営業情報は公式サイトやSNSで確認すること。
Q2. 仙台のクラフトビールをお土産として購入できますか?
仙台駅の土産物売り場には「仙臺六拾弐萬石ビール」(ゆりあげ麦酒醸造所)が並んでいることが多い。穀町ビールの一部銘柄もオンラインストアでの購入が可能だ。BATSUJI BREWINGはタップオンリーのため缶・瓶での購入はできない。
Q3. クラフトビール初心者が仙台で最初に飲むなら何がおすすめですか?
まずはクラフトビアマーケット仙台駅前店で均一価格の飲み比べから入るのがおすすめだ。ゴールデンエールやヴァイツェンなど苦みが少ないスタイルを試してから、IPA系に進むと違いが体感しやすい。仙台ならではの体験としてはBATSUJI BREWINGのZunda Hazy IPAが唯一無二の選択肢になる。
Q4. ずんだビールはどこで飲めますか?
BATSUJI BREWINGの店内でのみ提供される。タップオンリーの提供のため、仙台に行かなければ飲むことができない。CROSS B PLUS(芭蕉の辻)を目指そう。他の飲食店への樽供給も一部あるため、仙台市内の一部レストランでも限定的に提供されている場合がある。
Q5. 仙台以外の宮城でクラフトビールが飲める場所はありますか?
宮城県内には仙台市外にも醸造所がある。気仙沼の「BLACK TIDE BREWING」(本拠地)、石巻の「ISHINOMAKI HOP WORKS」、角田市の「希望の丘醸造所(仙南ブルワリー)」など。また松島周辺でも地ビールを提供する施設が存在する。宮城県の醸造所を広く巡るなら[日本のブルワリー一覧](https://brewhub.jp/brewery/japan-craft-beer-brewery-list/)もあわせて参照したい。
Q6. GREAT DANE BREWINGへのアクセス方法を教えてください。
仙台駅からバスで約30分の秋保地区に位置する。秋保温泉行きのバスが仙台駅から定期運行されている。車でのアクセスも可能で、仙台市街から国道48号線を経由すると約40分。温泉帰りや宿泊とセットで計画するのが快適だ。
Q7. 仙台のクラフトビールシーンは今後どう発展しそうですか?
ゆりあげ麦酒醸造所のように震災復興から始まったブルワリーが安定した評価を得る一方、BATSUJI BREWING(2021年)・GREAT DANE BREWING(2024年)・BLACK TIDE BREWING SENDAI(2025年)と新拠点が相次いでいる。東北の食材とクラフトビールの融合という文脈は全国的にも注目されており、今後さらにブルワリーが増加するポテンシャルがある。
関連記事: 神戸クラフトビール完全ガイド|醸造所・タップルーム・お土産まで徹底解説【2026年版】
関連記事: 品川クラフトビール完全ガイド|よなよな東京ブルワリーから天王洲まで【2026年最新版】
関連記事: 広島のクラフトビール完全ガイド|瀬戸内の恵みで醸す醸造所・タップルーム12選【2026年版】
まとめ——仙台クラフトビールを飲む理由は、ずんだにある
仙台のクラフトビールシーンは、首都圏や北海道とは異なる文脈で発展してきた。震災と復興、伊達家の歴史、ずんだや牛タンに代表される食文化。それらが醸造の動機や原料の選択に反映され、「仙台らしいビール」が生まれている。
特にZunda Hazy IPAは全国のクラフトビールシーンを見回しても唯一無二の存在だ。仙台名物の食文化がビールというメディアに乗ることで、観光客に新しい体験を提供する。「仙台に来てクラフトビールを飲む理由」がここにある。
今回紹介したスポットを目的別にまとめると、初訪問にはBATSUJI BREWINGか宮城マイクロブルワリー、飲み比べ入門はクラフトビアマーケット、食とのペアリングはCRAFTSMAN SENDAIか BLACK TIDE BREWING SENDAI、非日常体験には秋保のGREAT DANE BREWINGという使い分けが機能する。
関連記事として、ヘイジーIPAをもっと深く知りたい方はヘイジーIPAおすすめガイドを、全国の醸造所を俯瞰したい方は日本のブルワリー一覧を参照してほしい。
参考情報
- BATSUJI BREWING 公式サイト:https://batsuji-brewing.com/
- 穀町ビール 公式サイト:https://graintownbrewery.com/
- BLACK TIDE BREWING 公式サイト:http://blacktidebrewing.com/
- GREAT DANE BREWING 公式サイト:https://greatdanebrewing.jp/
- 宮城マイクロブルワリー 公式サイト:https://www.miyagimicrobrewery.com/
- e-Stat「経済構造実態調査(2022年)」統計表ID: 0004028789(出典: 政府統計の総合窓口 https://www.e-stat.go.jp/)
- e-Stat「経済センサス活動調査(2021年)」統計表ID: 0004003981(出典: 政府統計の総合窓口)
- 国税庁「地ビール等製造業の概況」https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/seizogaikyo/10.htm
- 「仙台クラフトビール巡りに新名所!BLACK TIDE BREWING – SENDAI タップルーム探訪」BEERMAPS NEWS(2025年10月3日)
- 「BATSUJI BREWING 芭蕉の辻プロジェクトとのコラボ」My CRAFT BEER(2021年)
- 「復興のシンボルとして新しいビールを:宮城ゆりあげ麦酒醸造所」RELEASE YOURSELF IN MIYAGI


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