ヒメビールとは?柑橘の果汁メーカーが造る新居浜発クラフトビール

ヒメビールとは?柑橘の果汁メーカーが造る新居浜発クラフトビール ブルワリー

最終更新: 2026-10-27

ジュースやマーマレードを作ってきた果汁メーカーが、ある日クラフトビールを造り始めたら——愛媛県新居浜市の「ヒメビール」は、まさにそんな発想から生まれたブランドです。手がけるのは創業63年の柑橘加工会社・愛媛果汁食品株式会社。本業で培った果実加工の技術を注ぎ込み、2023年に新居浜初のクラフトビールとして誕生しました。

本記事では、ヒメビールの会社概要と立ち上げの経緯、元パン職人からヘッドブルワーに転身した開発者のキャリア、商品ラインナップと購入方法を一次情報で整理します。

ヒメビールとは?会社概要

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項目 内容
ブランド名 ヒメビール
運営会社 愛媛果汁食品株式会社
所在地 愛媛県新居浜市
会社設立 1963年
本業 柑橘類の選果・搾汁・加工(ジュース、マーマレード等)
ビール事業開始 2023年6月
ヘッドブルワー 岡本優一氏(元パン職人)
主な販売場所 ここくるにいはま、マイントピア別子 等

出典: 新居浜市移住・定住ポータルサイト「市民インタビュー」、favy、けやきひろばビール祭り公式サイト、確認日2026-10-27。

「創業時のヒメジュース」から続くブランド名

愛媛果汁食品は1963年の設立以来、60年以上にわたり柑橘類の選果・搾汁・加工を一貫して手がけてきた老舗メーカーです。ジュース製造から始まり、搾汁後に残る果皮を活用するマーマレード事業へと展開してきました。「ヒメビール」というブランド名は、創業時の主力商品「ヒメジュース」から名前を継承したものです。

クラフトビール事業への参入経緯

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ビール事業立ち上げのきっかけは、同社社長の「何か楽しいことをやろう」という発案でした。社長自身が大のビール好きであること、そして「新居浜に人を呼ぶきっかけを作りたい」という思いが重なり、2023年6月にクラフトビール開発がスタートしました。

元パン職人がヘッドブルワーに転身

開発を任されたのは、岡本優一氏です。岡本氏は北海道などのパン屋で15年間パン・お菓子製造に携わったのち愛媛果汁食品に入社し、同社でクラフトビール開発を担当することになりました。全国から取り寄せたクラフトビールを飲み比べて研究したのち、長野県の醸造所で2カ月間、一からビール造りを学んで技術を習得したといいます。異業種からの転身でヘッドブルワーを務めるという経歴は、本サイトで紹介したMacKenDy(辻堂)の営業職からの転身物語とも共通する、クラフトビール業界特有のキャリアパスの一例といえます。

出典: 新居浜市移住・定住ポータルサイト「新居浜初の『クラフトビール』が誕生|市民インタビュー」、確認日2026-10-27。

商品ラインナップ

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ヒメビールは、果汁メーカーならではの柑橘加工技術を生かし、自社開発のビール専用柑橘ピューレを使ったフルーツビールを主力に展開しています。

商品名 使用素材 アルコール度数 価格(330ml)
HIME BEER SAISON YUZU 柚子、愛媛県産大麦 4% —
Kraan 伊予柑フルーツエール 伊予柑(愛媛県産) 2% 1,350円(税込)
Kraan 日向夏フルーツエール 日向夏(宮崎県産) 2% 1,350円(税込)
Kraan ブラッドオレンジフルーツエール ブラッドオレンジ(愛媛県産) 2% 1,350円(税込)

出典: favy「圧倒的果実感!愛媛の果汁メーカーが造る国産柑橘を丸ごと使ったクラフトビールに注目!『ヒメビール』」、確認日2026-10-27。

「Kraan(カラン)」はオランダ語で「蛇口」を意味し、タップから注ぐビールのイメージを込めて名付けられたシリーズ名です。SAISON YUZUはセゾン酵母特有のスパイシーなアロマとアメリカンホップの苦味が特徴の4%、Kraanシリーズは果皮・果汁をまるごと仕込んだ低アルコール(2%)のフルーツエールという違いがあります。全商品とも要冷蔵・賞味期限は製造から180日です。

立ち上げ当初(2023年)は大島の白いもと柚子を使った商品が330ml 750円(税抜、県内価格)で販売されていましたが、現在の主力ラインナップはKraanシリーズとSAISON YUZUに整理されています。柚子を使ったクラフトビールは本サイトのクラフトビール ゆずのおすすめ銘柄10選でも紹介しているので、他ブランドの柚子ビールと飲み比べてみるのもおすすめです。

どこで買える?

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公式に確認できている販売場所は、新居浜市の観光物産施設「ここくるにいはま」と「マイントピア別子」です。2025年秋には「けやきひろばビール祭り」(愛媛県内のビアフェス)に新規出店者として初参加し、6〜7種類のビールを持参したことが確認されています。オンライン販売については本記事執筆時点で公式な情報を確認できていないため、購入を検討する場合は上記施設や出店イベントでの購入、または愛媛果汁食品への直接の問い合わせをおすすめします。

出典: けやきひろばビール祭り公式サイト「新規出店者をご紹介!ヒメビール編」、確認日2026-10-27。

経済産業省 経済構造実態調査(2022年度、品目編)によると、愛媛県のビール出荷金額は115億8,300万円で、全国的には中規模の産地に位置します。果汁加工が盛んな同県で、本業の柑橘技術を転用したクラフトビールが生まれた背景には、こうした地場産業の蓄積も見て取れます。都道府県別の詳しいデータはクラフトビール業界の統計まとめをご覧ください。

ヒメビールに関するよくある質問

Q1: ヒメビールはどこで買えますか?

新居浜市内の「ここくるにいはま」「マイントピア別子」での販売が確認できています。ビアフェスなどのイベント出店でも購入できる場合があります。

Q2: アルコール度数はどのくらいですか?

商品によって異なります。Kraanシリーズのフルーツエールは2%と低めで、HIME BEER SAISON YUZUは4%です。

Q3: 誰が開発したビールですか?

愛媛果汁食品に入社した岡本優一氏が開発を担当しています。元はパン職人で、長野県の醸造所でビール造りを学びました。

まとめ:ヒメビールのポイント

  • 愛媛県新居浜市の柑橘果汁メーカー・愛媛果汁食品が2023年6月に立ち上げたクラフトビールブランド
  • ブランド名は創業時の主力商品「ヒメジュース」から継承
  • 開発を担当したのは元パン職人の岡本優一氏。長野県の醸造所で2カ月間修行してビール造りを学んだ
  • 主力は自社開発のビール専用柑橘ピューレを使ったフルーツビール「Kraan」シリーズと「HIME BEER SAISON YUZU」
  • 販売場所は「ここくるにいはま」「マイントピア別子」等、ビアフェスへの出店実績もある

この記事はBrewHub編集部が執筆しました。BrewHubはクラフトビールに特化した専門メディアです。詳しくは編集部についてをご覧ください。

参考情報

  • 新居浜市移住・定住ポータルサイト「新居浜初の『クラフトビール』が誕生|市民インタビュー」(https://life.city.niihama.ehime.jp/citizen_interview/11353/ 、確認日: 2026-10-27)
  • favy「圧倒的果実感!愛媛の果汁メーカーが造る国産柑橘を丸ごと使ったクラフトビールに注目!『ヒメビール』」(https://www.favy.jp/topics/37696 、確認日: 2026-10-27)
  • けやきひろばビール祭り公式サイト「新規出店者をご紹介!ヒメビール編」(https://www.beerkeyaki.jp/topics/archives/40 、確認日: 2026-10-27)
  • 373news(南日本新聞)「ジュースからマーマレード、そしてクラフトビールへ。創業63年の果汁メーカーが生み出した『ヒメビール』」(http://373news.com/lifestyle/info/pr_times/detail/rQj62Rt6vNb/ 、確認日: 2026-10-27)
  • e-Stat(政府統計の総合窓口)経済産業省 経済構造実態調査(2022年度、品目編)(https://www.e-stat.go.jp/ 、確認日: 2026-10-27)



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