フレッシュホップビールとは?2026年秋に飲める場所・イベントまとめ

フレッシュホップビールとは?2026年秋に飲める場所・イベントまとめ 醸造技術

最終更新: 2026-10-18

フレッシュホップビールとは、収穫したばかりで乾燥・加工していない生のホップ(フレッシュホップ、ウェットホップとも呼ばれる)を使って仕込むビールのことだ。ホップの収穫期である8〜9月前後にしか造れない季節限定のスタイルで、乾燥ペレットでは失われてしまう青々しいグリーン感やみずみずしい香りが特徴とされる。2026年は8月の岩手県遠野市での収穫祭を皮切りに、10月には長野県の軽井沢で数量限定ビールが販売中、11月にはホップ生産者と醸造家が集う大型イベントが東京で開催される。本記事では、フレッシュホップビールの基本と、2026年10月時点で実際に飲める場所・イベントを公式発表に基づき整理する。

フレッシュホップビールとは?ドライホッピングとの違い

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項目 内容
定義 収穫から短時間(数時間〜24時間程度)以内の、乾燥処理前の生ホップを使って仕込むビール
別名 ウェットホップビール
造れる時期 ホップの収穫期(日本では主に8〜9月)に限られる季節限定スタイル
風味の特徴 乾燥ペレットにはない青々しい「グリーン感」、みずみずしい花や青草のような香り
ベースのスタイル IPA、ペールエール、セッションIPAなど香り重視のスタイルが多い

名前が似ているため混同されやすいが、「ドライホッピング」とは別の技術だ。ドライホッピングは発酵中・発酵後のビールに(乾燥ペレットホップを含む)ホップを後から加えて香りを移す手法を指し、「ドライ(乾燥)」ではなく「煮沸しない」という意味で使われる。一方フレッシュホップビールは、使うホップそのものが収穫直後の生ホップである点が特徴で、仕込みのどの段階で投入するかとは別の分類になる。両者の違いや仕込み方法の詳細はドライホッピングとは?で解説している。

日本の二大産地、岩手県遠野市と北海道上富良野町

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フレッシュホップビールの原料となる国産ホップは、岩手県遠野市と北海道上富良野町が二大産地として知られる。遠野市はキリンビールと連携した信州早生・IBUKIなどの品種で国内最大の産地、上富良野町はサッポロビールのホップ育種場があり独自品種ソラチエースなどを生産してきた。ホップの品種そのものの特徴や投入タイミングによる風味の違いは、クラフトビールのホップとはとビールのホップの種類を徹底解説で詳しく扱っているので、ホップの基礎から知りたい場合はこちらも参考にしてほしい。

2026年、フレッシュホップビールが飲める場所・イベント

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2026年のフレッシュホップシーズンは、産地での収穫祭から都市部の大型イベントまで複数のタイミングで展開されている。開催済みのものも含め、時点を明記して整理する。

イベント・商品 場所 時期(2026年) 状況(2026-10-18時点)
遠野ホップ収穫祭2026 蔵の道ひろば(岩手県遠野市) 8月21日(前夜祭)〜23日 開催終了
クラフトザウルス フレッシュホップエール2026 軽井沢ビール 村民食堂・カフェ ハングリースポット(長野県) 10月3日発売〜数量終了まで 販売中(数量限定)
クラフトビール ジャパンホップフェスト2026 in SVB東京 スプリングバレーブルワリー東京(代官山) 9月1日〜11月30日のキャンペーン中、メインイベントは11月7日・8日 予約受付中

遠野ホップ収穫祭2026(開催終了)|3社共同醸造が初めて実現

岩手県遠野市の「蔵の道ひろば」で8月21日の前夜祭から23日まで開催された収穫祭には、キリンビール、スプリングバレーブルワリー、遠野麦酒ZUMONA(上閉伊酒造)、遠野醸造、そして2025年5月に遠野市に誕生したばかりの醸造所「GOOD HOPS」が出店した。GOOD HOPSは醸造だけでなく新品種ホップの開発・栽培・加工技術の研究まで自社で手がける点が特徴の新興ブルワリーだ。

今回の収穫祭では、GOOD HOPS・遠野醸造・遠野麦酒ZUMONAの3社が遠野産ホップの「ルプリンパウダー」(ホップの苦味・香り成分を含む粉末)を使った共同醸造を初めて実施し、それぞれ「FESTIVAL SAISON」(ABV 6.0%)、「遠野セッションIPA」(ABV 4.0%)、「HOP HARVEST IPL」(ABV 5.0%)としてリリースした。同じ原料を異なる醸造所が仕込むことで風味の違いを飲み比べられる、産地ならではの企画といえる。

クラフトザウルス フレッシュホップエール2026|軽井沢で数量限定販売中

長野県の軽井沢星野エリアでは、軽井沢ビールが10月3日から「クラフトザウルス フレッシュホップエール2026」を数量限定で販売している。生のカスケードホップで仕込んだペールエールで、グレープフルーツのような柑橘系の香りと穏やかな苦味が特徴という。村民食堂・カフェ ハングリースポットで提供されており、村民食堂では「熟成味噌の煮込みハンバーグ定食」とのペアリングセット(2,930円、単品ビールは1,100円)も用意されている。数量限定のため、売り切れ次第終了となる点に注意したい。

クラフトビール ジャパンホップフェスト2026 in SVB東京|11月7日・8日に予約受付中

日本産ホップ推進委員会が主催する「クラフトビール ジャパンホップフェスト2026」は、2026年9月1日から11月30日までの約3ヶ月間、全国のブルワリー・ホップ生産者・販売店・飲食店が参加する全国キャンペーンだ。その集大成として、代官山のスプリングバレーブルワリー東京で11月7日(土)・8日(日)にメインイベントが開催される。

「JAPAN SESSION」をテーマに、全国各地のブルワリーが日本産ホップで仕込んだクラフトビールを最大20種類提供するほか、寿司をはじめとする日本食や音楽コンテンツも用意される。各日3部制(①11:00〜13:30、②14:30〜17:00、③18:00〜20:30)で、事前予約は入場料+寿司5貫セット+ビール200mlまたはフード券4枚綴りで3,800円(税込)、当日券は寿司セットなしで2,500円(税込)。予約はイープラスで受け付けている。

一次情報で見る岩手県のビール産業規模

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経済産業省の経済構造実態調査(2022年度、品目編)によると、岩手県のビール出荷金額は7億7,900万円で、都道府県別では全国でも小規模な部類に入る。遠野市が「国内最大のホップ産地」として知られる一方、ビールそのものの製造・出荷規模では決して大きな県ではないという対照は、フレッシュホップビールが「原料の産地」と「醸造の中心地」が必ずしも一致しない、国内クラフトビール産業の分業構造を物語っている。都道府県別の詳しいデータはクラフトビール業界の統計まとめで確認できる。

まとめ:フレッシュホップビールのポイント

  • フレッシュホップビールは収穫直後の生ホップで仕込む季節限定ビール。発酵後にホップを加える「ドライホッピング」とは別の分類
  • 原料となる国産ホップは岩手県遠野市と北海道上富良野町が二大産地
  • 2026年は8月の遠野ホップ収穫祭(開催終了)、10月発売中の軽井沢「クラフトザウルス フレッシュホップエール2026」(数量限定)、11月7日・8日の「ジャパンホップフェスト2026 in SVB東京」(予約受付中)の順でシーズンが展開
  • 遠野ホップ収穫祭では、ホップの「ルプリンパウダー」を使った3社共同醸造が初めて実施された
  • 原料産地(遠野・上富良野)と出荷規模の大きい都道府県は必ずしも一致しない

ホップそのものの品種や役割についてさらに知りたい場合はクラフトビールのホップとは、仕込み技術の違いが気になる場合はドライホッピングとは?もあわせて参考にしてほしい。

参考情報


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